9/20/2024

12.

なつかしき形見は
水面の扉へ
散り散りになった欠片は
未だかそけき流星群
私が私であるように
君が君であるように
祈り、想い、求め、願う
かの地の名はアルモニ

密かな切望
最初の宝
姿は変われど、奪われようと
壊れることのなかった鍵
閉ざされた昼
影の安らぎ
静寂の灯火
君の手を取る

一人きりの約束
「ここでなら、会える」
刈り取られた芒
出立の時
寄る辺なき家々の
終わりなき宴
世界はとうの昔に閉ざされ
「次」の地図に記す

さすらい歩き、歩き続けた
もはや自分が誰なのか
どのような名だったか
知らぬまま 歩みを止めなかった
また会おう、アルモニの夕べよ
かつての片割れよ
影の墓場に眠る
誰も看取ることのなかった鳥よ