マルティル・サンセル
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5/10/2026
〈断〉4:「K」
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永い時を放浪した者は、終着点の〈祭壇〉に辿り着き、最後(あるいは最初)の炎を灯す。煙は昇り、〈王国〉の全景を映し出す。神々の住まう山脈、七つの夜明け、遊ぶように駆けてゆく星々と天使たち……それらは〈王国〉そのものだ。それぞれの事象でありながら、また同時にすべてでもある。映し出され...
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成功! Apps Scriptから投稿しました。
1/10/2026
16.
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賛美、泡沫のような賛美が 魅入る者たちの顔を映し出し 御伽話は飽和した 親しき登場人物の名や生き様を記すべく 胸の内に 僅かに 残っていたはずの彼らの声は 雑踏に搔き消された 目も眩むほどの光に照らされた宝を 見せびらかさずにはいられなくなり なけなしの財をはたいて作られた祭...
12/31/2025
〈断〉3
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読みかけていた本のページを久しぶりに開き、続きを読む。絢爛豪華な舞台の中央で、私はいつの間にか眠りに誘われる。 目が覚めた。大分長い間眠ってしまったように思われた。いつも使っている机、その上にはコーヒー、水、蝋燭、ノート、紙片、インク、万年筆、ポストカードが眠る前と全く同じ場所に...
10/06/2025
15.
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荒波に火を灯せ 静寂に満ちる花の馨り 流れ去る煙は廻り 触れた声は散り散りになって砕けた 風よ、言の葉よ 天を衝く幻の山々よ 語られぬ遠き道よ 万華鏡の歌よ
7/30/2025
〈断〉2
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崇めるだけが本当に正しい方法なのだろうか? 遠くにあるそれが何なのか、もっとよく見なければならない……。声が聞こえるようだ。 「今回も、やるべきことをやり遂げるのだ。そうだろう?」黒い外套が風にたなびき重く揺れる。どこかを見つめているようなかの者は、実はもう一人と目を合わせてい...
6/30/2025
〈断〉1
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2025年某日朝4時半、窓の外で鳥が鳴き始めた頃、何やらわからないものに突き動かされたように目覚め、机上のランプひとつを頼りに思いつく限りの事々を書き記す。語るべきものを全て記すにはあまりに多く、語りつくしたと宣言するにはあまりに早い。精神の牢獄、繰り返した過去、あらゆる時を超え...
2/09/2025
14.
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漫ろ歩く夢の岸辺、 見渡す限り煥いて、 覆い隠してくれるはずの 空は虚となって消えた。 思い出せ、思い出せ、 聞く者なき託宣を。 見せかけの怪物たちは 霧の中をひた走る。 沈んでいったものたちを 甦らせるべく、 運命に憧れて 運命をまた憎む。 目も眩む晅...
12/19/2024
2024/12/19
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〈備忘を兼ねて、或る街についての記録〉 大きな直線道路を道なりに進むと、左側の遠くに大きな街が見えてくる。そこは多くの観光客が訪れる街で、主に二つのエリアに分けられる。 ひとつめは商業施設が集まったエリアで、「道路」からは二つの建物が特に目立って見える。一棟がまるまる...
11/09/2024
13.
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昼の中の夜 迎えてしまった朝の日々 閉ざされたままの宝箱 鍵は誰が持っていたか 我が見つめるところを知るまでは 地上にあの懐かしい野を取り戻そうとして 天の星々からもわかるようにと わずかばかりの火を灯したものだ しかし、今はどうだ? 打ち棄てられた灯台をよそに 錨を下ろすことも...
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