7/28/2024

3.

単なる過去の一つ
数秒の記憶
繰り返される旅の薄暮
またと夢見る終着点

なればこそこの夜に
紡がれなかった言葉を
語ることのなかった物語を
朝を越えてもなお残るように

流れ、流され、流れる
立ち尽くした土牢に刻んだ印
一体誰が太陽の最も明るい時を知ることができよう?
秒針はとっくに壊れている

未だこの足は重く
扉は青く燃える
忘るるなかれ、鍵はすでに持っている
忘るるなかれ、枯れない薔薇を