7/28/2024

4.

ひび割れた荒野
崩れゆく大地は砂となり
足元を呑み込んで
膝を突く
眼前の山々はあまりに峨しく
斬棘の剣はみな錆びて
悲しみは許されず
憎むことすらままならぬ

小高い丘から見渡そうとも
それよりも高いのはここにある
悪の意匠
光の果て
記される五画目
消えかけの灯火
名付けられた贋金
尊き欠片の疑念

既に知った硝子の格子窓
心を決めた者の征先は
弱く確かで
しかし決して消えることはない
待ちわびた時は思いがけなく現れ
灝々として白昼夢は二百年前の過去
今一度、炎を
今一度、その名を