聞こえないざわめきに一人たたずみ
小さな結晶を拾い上げた
それはくすんでは弱く光り
最後には深く鮮やかな青となった
足元には多くの同じ結晶が落ちていたが
誰も気付くことはなかった
わたしは少しずつ拾い集め 首飾りを作り
輝きを密かに自分のものとした
いくつもの角を曲がり 道なりに歩き続けると
小径のつきあたりに「庭」があった
輝く花は広がるように植えられて
物言わぬ影によって守られていた
誰かは確かにここにいたのだ
あるいは、それはわたしでもあった
わたしは過去を呼び起こし
このささやかな楽園から立ち去った
草叢は道ゆく道を覆い隠し
正しい方角は失われた
構うものか、最初のコンパスは
とっくに壊れていたのだから!
吹き荒ぶ無風の街道
燃えるような旅路
眠るにはあまりに遠く
癒えるにはあまりに深い
かつて訪れたはずの地に
それと分からないようにして標を置いた
導く松明の名は「希望」と「憎しみ」と言い
一方にひとつを、もう一方にもうひとつを分け合った
朝の向こうに夜を見
昼の向こうに夕べを思う
言葉はひとつの夢
焦がれたままひとり待つ